まちづくり講座
 
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平成16年度 まちづくり講座(基礎コース) 第1講 久先生のミニ講義
『まちづくりの第一歩を踏み出すために』

 
第1回講座の後半に、まちゼミのアドバイザーである近畿大学の久隆浩助教授に、ミニ講義をしていただきました。『まちづくりの第一歩を踏み出すために』と題したこのミニ講義では
 
  • 自分の思いをあまり表に出さず、人の意見や思いをよく聞く聞き役さんになってほしい
  • さまざまな思いをうまく調整してまとめる、まとめ役さんになってほしい
  • いろいろな立場の人からまちづくりについての意見や思いを聞くためには、中立的な立場でならなければならない
  • 気軽に集まり、意見や思いを交流させる場所が必要である
    など、まちづくりにおいての市民活動を支援する組織・人の大切さや、その組織・人たちに求められる心がけを受講生の皆さんへのお願いとして、また、気軽にまちについて話せる場の必要性をお話していただきました。また、今回の講座をワークショップ形式で進めるにあたり、
  • はじめから誰かが話し合いの案を決めるのではなく、みんなが意見を出し合って方向性を決めていく
  • 意見を出し合うという段階と意見を調整して方向性を見いだしていく段階とが必要

  

 
●久先生のミニ講義「まちづくりの第一歩を踏み出すために」
 
  1. “聞き役さん”と“まとめ役さん”
  2. 地域における交流の場づくり
  3. ワークショップを進めるにあたり
  4. “人のせいにしない”まちづくり
 こういう仕事を始めさせていただいて20数年経ちますが、皆さんに最初にまちづくりとは何だろうかということを投げかけさせていただきました。
 まちづくりとはいろいろなイメージがあります。
 私はもともと都市計画に携わっていましたので、いわゆるハードのまちづくりから入りました。しかし現在、商店街の活性化や町内会の活性化、いわゆるコミュニティの活性化などをお手伝いするようになりました。それはなぜかということは、おいおいお話しさせていただくことといたします。
 
聞き役さん”と“まとめ役さん”
 
 まちづくりという現場で私もいろいろな場所でお手伝いをさせていただくのですが、約半分ぐらいの方が、自分のまちづくりの思いを話して、それをなんとか提案にしようよとするまちづくりが多いですね。それをあまりにもやりますと他の方の思いが聞けなくなってしまうという危険性があります。
 今日、この講座でお話しをしてくださいという依頼をうかがったときに、「まず皆さんのお話を聞かせてください。」ということで本日の講座の最後にさせていただきました。最初は「最初に30分間話してください。」という案もあったのですが、私が皆さんの思いを聞かないで勝手にしゃべりますと、皆さんが聞きたいこと、あるいは今からお話しになりたいことと私の話が重なるかどうか全くわかりませんし、皆さんも私が何者か分からずに最初の30分、話を聞いてくださるかわかりませんから。
 そういうことを考えるとまずはまわりに住んでいらっしゃる方とか、まわりにいる方の思いを聞くということからまちづくりを始めたいと思っていますが、今までは逆の場合が多かったと思います。
 だとすると、皆さんにこれからまちづくりの担い手になっていただく、あるいはこれからさらに担い手の役割を発展していただくときに、第一にお願いしたいのは自分の思いをまわりの方に語る前に、まわりの方の思いを聞く“聞き役さん”になっていただきたいと思っています。そして、できましたらそのさまざまな思いをうまく調整する“まとめ役さん”になっていただきたいと思っています。
 今、いろんな地域で市民活動を支援する仕組みができてきました。市民活動支援センターなどという形でいろんなところで出来ているのですが、私もいくつかの市で市民活動支援センターのお手伝いをさせていただきましたが、ここでも全く同じことが起きています。市民活動センターというのは、実は皆さん方の市民活動がうまく進むようにお手伝いをする役割のセンターなんですね。ところが、そこに集まっていらっしゃる方の大半は自分たちの活動をしたくて集まっているわけで、まわりの方の活動をお手伝いしようというところになかなか手が回らないわけです。そのまわりの方の活動をお手伝いしようと思うと、自分の活動をぐっと我慢しなければいけない、でも市民活動をされている方の多くは自分の活動をしたいというのが、まず第一にありますので、なかなかはその時間あるいは労力がまわりの方の活動を支援するということにならないことが多いのです。
 これは全く同じ構図です。今、市民活動を支えようとしているグループを専門的には中間支援組織というのですが、この中間支援組織が日本ではなかなかうまくいかない。なぜかというと、活動したいという方はいっぱいいらっしゃいますが、そのまわりの方の活動を支えたい・お手伝いしたいという方がなかなか見つからないのです。
 まちづくりもまったく同じです。自分たちの思いを実現したいという方はいっぱいおられますが、まわりの方の思いをなんとかまとめてあげたい・ひとつにしてあげたいという方はなかなか少ないです。皆さんには、そういうことをして下さらないかなと思います。
もう一つ、なぜ私が、自分の思いをちょっと我慢してくださいという話を今するかと言いますと、自分の思い、自分たちのグループの思いが出れば出るほど、その思いと違う人が同じグループになれなくなるわけです。もっと具体的に言いますと、何々を推進する会とか何々を反対する会というのがたくさん今までありましたね。何々を推進する会とうたってしまうとそのことに反対をする人がそのグループには参画できません。逆もしかりです。そうしますといろんな方々が思いを自由に語り合うためには、そこへ集まってくる場所はニュートラルでなければなりません。いろんな方にウエルカムになってなければいけないですね。そのウエルカムになるためには思いをちょっと我慢しないといけないし、あるいはひょっとすると活動も我慢しなければならないかもしれません。
 
地域における交流の場づくり
 

 私はこういうことをずっと悩んできて、この数年はいろいろな人が集まってきて意見交換ができる場所をいろいろな地域で作りたいと思っています。これを私は“交流の場づくり”と言っているのですけれども、自由にいろんな思いが語りあえる、または意見交換、情報交換ができる場所というのができないだろうかということで、いろんな所で仕掛け作りをお手伝いしています。この発端は八尾市でまちづくりラウンドテーブルというのを作ったことにあります。八尾の場合は小学校区、大阪市では小学校下といいますね。1つの小学校単位ごとに月1回みんなで集まってワイワイがやがやできる場所を作りたいと思い、2年間で2つできました。
 また北千里の地域でも地域交流会ということで、月1回集まってみんなでワイワイがやがややっています。
 尼崎ではJRの尼崎の駅前の小田地区というところでこの8月から交流の場所ができました。枚方にもありますし、交野市にもできています。他にもいろんな所でお手伝いを始めているのですが、こういった月1回みんなで集まってワイワイがやがやしようじゃないかというところが“交流の場づくり”のポイントだと思います。
 皆さんのお話を聞いていますと、あるグループでこういう話が出ていました。30代40代、まちづくりに参加しようと思ってもなかなか時間がない、手間がとれない、という話だったのですが、先程の月1回の交流の場ができれば月1回2時間程度、顔を出すくらいならできますよね。ふらっと寄ってみようかという人も参加できるようになるわけです。逆に今までのまちづくりやあるいは活動グループに足を踏み入れられないのはなぜかといいますと、いったん足を踏み入れてしまうと何十時間と時間を割かないといけなくなってしまう、自分のペースで自分の都合で出たり入ったりがなかなかできにくいグループが多かったのだろうと思います。そういう雰囲気を崩さないとなかなかお手伝いをしたいという方が顔を出せなくなるのですね。だから交流の場の場合は自分の都合で今月ちょっと忙しいから休もうかなと思ったら休んでも構わないし、今月ちょっと時間あいているからお手伝いしようかと思ったらその月は頑張ったら良いし、自分のペースで動けるような場所づくりをしてはどうかと思っています。また後ほど、茨木でいろいろな仕掛けが動きつつありますので、そのあたりをお話しさせていただきながら話を深めていきたいと思います。

 

ワークショップを進めるにあたり

 もう一つ皆さんにお話しさせていただきたいのは、この後(第4回講座)ワークショップをやっていくわけですが、このワークショップの目的あるいはポイントとは何だろうかということです。
 冒頭に自分の思いはあまり出さない方がいいのではないでしょうかという話をしましたけれども、その話と実はワークショップと重なってきます。今日皆さん、テーブルに座られたときに、今あるその紙は真っ白でした。その真っ白な紙がたった1時間話すだけでそれが全部埋まってしまいました。これがワークショップの妙技なのですね。逆に今までの会合というのは、誰かが案を作ってきてその案に対して少しずつ意見を重ねて修正をして成案に持っていくということが多かったですね。それはある意味効率的であるが、案をつくった人たちの意見あるいは色がかなり出てしまい、まわりの人は「もうあの人に任せておけばええやないか。」という雰囲気になるわけです。「私が意見言わんでも、シャンシャンで終わったら私は楽やわ。」という雰囲気になるわけです。そういう意味で、今までの会合は確かに効率的に進んだのかもしれないけれども、そのためにいろんな問題をはらんでいたのではないかと思います。ワークショップはそれを変える方法でもあるんですね。今日は宿題を持ってきてくださいという形で始まりましたが、実は宿題なんてなくてもいいわけですよ。来てその場で思いついたことをみんなでどんどんあるいは今まで気になっていることを出し合えば何か先が見えてきます。ここがポイントだろうと思います。
 さてこの話には、先程の話と絡まりあって、ちょっと大切なことがあります。私は皆さんに「聞き役になってください」ということと「まとめ役になってください」という2つのことをお願いしました。実はこのみなさんが体験したワークショップは2段階になっていたということにお気づきになりましたでしょうか。前半部分はまとめを気にせずにどんどん言い合いましたね。この段階が第一段階です。ところが宮本さんや何左さんのほうから、「そろそろまとめてください。」と言う声がかかったとたん、今度はまとめモードに切り替わりましたね。この2つの切り替えが実はまちづくりでも重要なのです。つまり、いつまでも好きなことを言い合っていてはだめで、どこかで何か方向性を見いださなければいけないということです。けれども最初から大きな方針をどうしようかというところから入ると、なかなか発言もしづらくなるし、まとめるのが大変になります。だから最初の段階は、「あんまりまとめを気にせずに何でもかんでもみんなで言い合おう。」「思いを全部出し合おう。」あるいは「資源を見つけてどんどん出し合おう。」とネタをまず出すのですね。ネタを出してからもうそろそろ出尽くしたな、いっぱいネタが出たなという段階で、今度はまとめモードに切り替えてまとめていきます。これができればうまく進むのではないかなと思います。実はこのときにまとめ役になった方はこれだけたくさんのひとの思いを聞いてしまうと自分の色に染められません。ここが2段階で考えていくところのポイントです。
 皆さんに今までのまちづくり活動についてお聞きをしたい、あるいはこれから考えてもらいたいことがあります。
 今までまちづくり活動を支えてきた、あるいはまちづくり活動に参画されてきた方に少し考えていただきたいのは、今までのやり方の中で、まわりの方、あるいは地域に暮らしている方、あるいは地域を訪れている方の意見をどれだけ聞いたでしょうか。一部の方の意見しか聞けていないのではないかなと思うんです。どうやったらたくさんの方の意見を聞けるだろうか、ということをちょっと考えていただきたいと思います。
 それから次にこれからまちづくりをやってみたいなという方にちょっとお聞きしたいのは、まちづくりの第一歩が踏み出せる場所ってあるでしょうか。気軽にまちづくりを始めてみたいなというときに飛び込める場所というのは、なかなかないのが実情です。
 でも先程の交流の場というのを作れば、ちょっとのぞいてみたいなぁ、様子をうかがいたいなぁ、という人でも行けるようになるのではないでしょうか。この2点をこれからのまちづくりで考えていただきたいと思うし、私自身も20数年まちづくりやってきてやっとこういう整理ができ、偉そうなことが言えるようになったわけです。私は最初からこんなに理屈立って考えていたわけではなくて、地域の皆さんと一緒に試行錯誤しながらいろんなことを考え、いろんなことをやってきました。その中で何がネックになっているのか、何が問題になっているのかということを考えた結果、先程言った2つの点にたどり着いたわけです。
 もう一度整理をさせていただきますと、どれだけたくさんの人たちが思いを語れるようになっているかどうか、あるいは中心メンバーさんがまずは聞き役に徹していただけるようになっているかどうかということに気をつけていただきたい。逆に言えば、今までがそうなっていなかったということなので、この講座ではそういったことを考えるようなきっかけにしていただきたいと思います。
 さて、今回、ワークショップを進めていただくわけですが、次回以降あるいはまちづくりでこんなことを考えていただきたいな、あるいはこんな事例がありますよという話をお話しさせていただきたいと思います。
 まず今日のワークショップでは、ほとんどのグループでまちの魅力という話がでました。その中で寺社仏閣とかあるいは空堀とか、大阪でも魅力が凝縮した場所あるいは凝縮したまちというのがクローズアップされました。それは大切なことなのですが、その他のところは本当に魅力がないですかということなんです。どんなまちにも魅力があるはずなんですよ。それがよくわかる場所やよくわかるまちと、よく見ないとわからない場所やまちがあるのです。こういったことをこれからは気にしてほしいと思います。よく私たちがまち歩きをする「何でこんなところを歩かせるんや。」という声が出てくることがあります。「普通のまちやないか、なにが面白いねんこんなところ歩いて。」と言われますが、実はそこがポイントなんですよ。普通のまちってどんなまちかなと私は逆に疑問なんですけれども、どんなまちにも魅力があるはずなんです。ちょっと話が脱線しますが、私は海外に行っても普通のまちを歩くのが好きで、この前あるグループの人とバリ島に行った時にバリ島の本当に普通の町、普通の住宅地を歩いてきました。そうすると、1日目はよかったな、2日目のお昼ぐらいに私の連れの人が「久さん、そろそろ仏閣にも行こうや、もうええでこんなところ。」と言い始めたわけですね。私は、仏閣もいいけど普通のまちで普通の人がどんな暮らし方をされているのかというところを海外で見てみたいと思いますから、どこ行っても面白いのですよ。大阪のまちでも大阪以外のまちでも、どこにいっても私にとっては刺激があります。何でこんな話をしているかというと、魅力が発見できるかどうかというのはその町の魅力度もありますけども、そこを歩いていたり、そこを訪れている人の気持ちの問題あるいは感受性の問題というのもあると思うのです。確かに観光地は面白いです。でも観光地というのはある意味で何か魅力をオーバーに表現することで喜ばしているという気がするのです。オーバーにすればするほどわかりやすいです。そのいう人の寄せ方というのも1つあるけれども、本当はもっともっと訪れる側の感受性を高めて、どんなまちでもおもしろいっていうようになっていくというのももうひとつの観光のあり方ではないかなと私は思います。
 ですから、番組で「ダーツの旅」というのがありますよね。日本地図めがけてダーツを投げて、当たったらそこの地域に行くという番組、私はまちづくり講座のまち歩きはそういう選び方でもいいと思ってるんです。大阪市の地図を貼っておいて、各班でダーツを投げ、当たったところに歩きに行く、それでも本当はいいのですが、それではちょっと不満が残るかなということで、今回はちょっと仕掛けをさせてもらっています。
 
“人のせいにしない”まちづくり
 もう一つ皆さんと一緒に考えたいのは、“大阪らしい”という言葉が出てきましたが、大阪らしいまち、あるいは大阪らしいまちづくりについて皆さんに問いかけたいと思います。
 大阪らしい生活していますか。大阪で住んでいるからこそやっている生活、たぶん東京でも沖縄でも札幌でも同じことができる生活をしていませんか。なのに、なぜ、町だけに“らしさ”が出てくるのでしょうか、あるいは“らしさ”が求められるのでしょうか。そこを私は常に問題にしているわけです。生活がまちをつくっているわけですから、一人ひとりの生活に“らしさ”が出てこないと、まち全体に“らしさ”が出てこない。なのに、私たち一人ひとりの生活を棚に上げて、まちだけに“らしさ”を求めていることはないでしょうか。このあたりを皆さんと一緒にこれから考えていきたいと思います。
 最後に、私自身がずっとまちづくりやっていて思っていること、“人のせいにしない”まちづくりについてお話したいと思います。
 最近は、何かあるとすぐに人のせいにする傾向があります。例えば日本の景気が悪いのは政府の経済対策が悪いからだ、とか、学校が荒れているのは学校の先生がちゃんとしないからだ、というふうにすぐに人のせいにしてしまいがちです。
 1班で、にぎわいの話が出ていましたけれども、私は商業の活性化をいろんな町でお手伝いしていますけれども、商売人さんが熱心に、前向きにまちづくりに取り組んでくださるにはどうやったらよいかというのがだんだんわかってきました。けれども、今1番私が悩んでいて、これから先も考えていかないといけないことは、いくら商売人さんが元気に頑張ったとしても儲からないということです。それはお金を使う側の気持ちが変わってないからです。消費者の気持ちをどうやって変えられるかというのが今の私の課題なんですが、それが実は人のせいにしないまちづくりにもかかわるんですね。
 一つ事例を挙げたいと思います。箕面で「えんだいや」という市民の方がお金を出して作った酒場があります。1口100,000円で9,000,000円集まりました。その酒場は数年続いていますが、儲かりはしません、が、潰れもしません。出資金をみんなで出しています、もしそのお店がつぶれたら出資金は戻ってきません。100,000円がチャラになってしまうんです。どっかで飲まないといけないなら「えんだいや」で飲もうやという話になるわけですね。私も参画していますけれど「えんだいや、そろそろ危ないで。」という話になったら、みんなで「それじゃ、ちょっと今日の晩行こか。」ということになるのですよ。まぁ、マッチポンプなのですけどね、みんなで責任を持ち合えば、それなりのことができるということです。
 次に北千里の交流会での話です。いつもガンバ大阪の事務局の人が来て下さっていてそこでの話なのですが、9月23日に吹田市民はタダで行ける日にしたそうです。そしたら、行った人が「またタダの日を作ってください。」と言うそうです。「うちも株式会社やから毎回毎回タダはあかん。タダで見た次はお金払って来てくれることを期待しているのに、またタダにしてくださいという市民はいっぱいいるけど、今度はお金を払ってきますよという人がなかなか出てこない。」とガンバ大阪の事務局の方が話をしていました。同じような話がバファローズにはなかったでしょうか。赤字になったのは球団経営も悪かったかもしれませんが、本当に大阪にバファローズを残したかったら普段から年に何回かは大阪ドームに足を運ばないとつぶれますよね。ガンバも同じでお客さんが来てくれないと、それも自分のお金を払ってきてくれないとあかんのに、という話です。
 最後に茨木の活動についてお話します。茨木では、みんなで町中を盛り上げようということで幾つかの試みをしています。2班の方の話との関わりで言いますと、市民の方々が「うまいもんマップ」を作ってくださいました。自分たちの主観で、茨木のまち、ここで飲んだらあるいは食べたらうまいでというのをみんなで持ち寄って地図を作ってそれを配りました。これは別に商売人ではありません。茨木のまちを元気にしたいという市民の人たちが、なんとか商売人の人たちを盛り上げようと、あるいは飲食店・飲み屋を盛り上げようということで勝手連を作って、勝手にうまいもんマップをつくったんです。そういうことで2班の提案はとても面白かったですね。飲み屋に通おう!特に、私が大切にしてほしいのは自分の家の近所の飲み屋に行ってほしいということです。近所の飲み屋のおっちゃんの生活を支えてください。近所に自分が2,000円・3,000円払って飲みに行く、それはまわり回って自分の懐に入ってくるかもしれませんよ。地域の中でみんなが責任を持ちあって盛り上げるまちづくりをしたいと思っています。
 責任を持てる人、元気な人はわずかです。そのわずかな人間が今はバラバラな状態なので、それをつないでいきたいなと思っています。そして、つないでいったら今度はまた元気をもらって、そこからさらに輪を広げていきたいと思います。
 たぶん地域の中でまちづくりに参画をしようとしている人は今1%ぐらいしかいないと思います。それを私はまず5%に、そして1割、最終目標は2割まで広げたいと思います。
 責任を持ってまちづくりをやれる人間が2割になったら、どんなまちでも元気になると思います。半分とか8割の人が動く必要はありません。2割の人が動き出したら町全体が動いているという雰囲気が絶対出てきますから。
これからの講座でも、今の話をちょっと考えながら自分たちの取り組みに生かしていただきたいと思います。ありがとうございました。